関連書籍
自筆文献 |
小杉美穂子+安藤泰彦「BEACON--作品あるいは作品制作におけるプロセスについて」『情報の宇宙と変容する表現』角川書店/1999年/52-57頁 |
カタログ | 『Digital Sight』展カタログ/O美術館/1991年 |
『根の回復として用意された12の環境』展カタログ/ICAEE/ギャラリー・サージ/ヘッドアポロハウス/1995年 | |
『Now Here』展カタログ/ICAEE/ギャラリー・サージ/ヘッドアポロハウス/1995年 | |
『第6回福井国際ビエンナーレ』カタログ/福井映像文化センター/1996年 | |
『コラボレーション・アート』展カタログ/福井県立美術館/1999年 | |
定期刊行物 | 室井尚、吉岡洋「身体とはメモリーの組織化の問題である」『美術手帖』1991年5月号/102-110頁 |
森岡祥倫「Kosugi Mihoko and Ando Yasuhiko」『季刊インターコミュニケーション』7号/1994年冬号/74頁 | |
小杉美穂子+安藤泰彦「Artist Interview--それぞれのセルフがとけあう場」『美術手帖』1994年2月号/112-118頁 | |
「BEACON」関連文献 |
「BEACON」展リーフレット/中京大学アートギャラリーC・スクエア/1999年 |
栗田秀法「BEACON展」『美術手帖』1999年6月号/160-161頁 |
展覧会企画
「スキンダイブ--感覚の回路を開く」展
1999芸術祭典「京」造形部門/旧龍池小学校(京都)/1999年
「クロノグラフ--そして、時間の声を聴く」展
京都芸術センター/2000年
「チャンネル・n」展
京都芸術センター/2001年
グループ展
1984年 | 「京都アンデパンダン」展/《THE QUARTER FINAL》出品/京都市美術館 |
1985年 | 「京都アンデパンダン」展/《通路》出品/京都市美術館、ギャラリー・スズキ(京都)、ギャラリー16(京都)に巡回 |
1986年 | 「京都アンデパンダン」展/《アクタイオーンの夢》出品/京都市美術館 |
1987年 | 「京都アンデパンダン」展/《芳一--物語と研究》出品/京都市美術館 |
1989年 | 「京都アンデパンダン」展/《PLAY-ROOM》出品/京都市美術館 |
1991年 | 「デジタルサイト」展/《STOREN BODIES Ⅱ》出品/O美術館(東京) 「A CABINET OF SIGNS」展/《STOREN BODIES Ⅲ》出品/テイト・ギャラリー・リバプール(イギリス) |
1992年 | 「A CABINET OF SIGNS」展/《STOREN BODIES Ⅳ》出品/ホワイト・チャペル・アート・ギャラリー(イギリス/ロンドン) 「A CABINET OF SIGNS」展/《STOREN BODIES Ⅴ》出品/マルメ芸術ホール(スウェーデン/マルメ) |
1994年 | 「1995芸術祭典『京』造形部門」展/《Pendulum--振り子》出品/旧龍池小学校(京都) 「第6回福井国際ビエンナーレ」/《INNOCENT BABIES》出品/福井県立美術館、福井みどり図書館 「日本・オランダ国際現代美術交流展--Now Here」/《Pendulum--振り子Ⅲ》出品/スヘレンス・ファニシング・テキスタイル社の旧織物工場(オランダ/アイントホーヘン) |
1995年 | 「根の回復として用意された12の環境--日本・オランダ国際現代美術交流展95-96」/《Pendulum--振り子Ⅳ》出品/旧赤坂小学校(東京) |
1999年 | 「コラボレーション・アート」展/《呼吸法Ⅲ》出品/福井県立美術館 |
2000年 | 「日本・オランダ国際現代美術交流展--三分間の沈黙のために」/《反復--こんな夢を見た》出品/旧十思小学校 |
2001年 | 「テクノ・ランドスケープ展」/《BEACON》出品/NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] |
2002年 | 「芸術と医学展」/《Stolen Bodies》出品/NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] |
2005年 | 「世界の呼吸法展」/《呼吸法+Circulation》出品/川村記念美術館(千葉) |
個展
1983年 | 「RRCORDING No.3」展/木屋町画廊(京都) |
1986年 | 「Veilという名の本」展/ギャラリー16(京都) |
1987年 | 「婚礼」展/ギャラリー16(京都) |
1988年 | 「とはずがたり」展/ギャラリー16(京都) |
1989年 | 「NINE ROOMS」展/ABCギャラリー(大阪) |
1990年 | 「FLASHBACK」展/三菱地所アルティアム(福岡) 「FLASHBACHⅡ」展 「今日の表現1---KOSUGI+ANDO」展/四条ギャラリー(京都) |
1991年 | 「FLASHBACHⅢ」展/トランスメディウム(東京) 「STOLEN BODIES Ⅰ」展/ギャラリー・サージ(東京) |
1992年 | 「Interface/Eros Ⅰ---Prototype」展/ギャラリー16(京都) |
1993年 | 「Interface/Eros Ⅱ---Prototype」展/ギャラリー・サージ(東京) 「Interface/Eros Ⅲ---Echo」展/アートフォーラム谷中(東京) |
1995年 | 「Interface/Eros Ⅳ---井筒」展/ギャラリー16(京都) |
1997年 | 「Interface/Eros Ⅴ---受胎告知」展/ギャラリー16(京都) |
1998年 | 「呼吸法Ⅰ」展/ギャラリー16(京都) 「呼吸法Ⅱ」展/ギャラリー夢想館(神戸) |
1999年 | 「BEACON」展/伊藤高志、稲垣貴士、吉岡洋とらによるコラボレーション/中京大学アートギャラリーC・スクエア(名古屋) |
2000年 | 「呼吸の技法」展/ギャラリー・サージ(東京) |
2004年 | 「BEACON 2004」/大阪成蹊大学芸術学部ギャラリー「spade B」 |
2005年 | 「CIRCULATION」/ギャラリー夢創館(神戸) |
2006年 | 「森の夢—記憶の森へ」/国際芸術センター青森(青森) |
略歴
小杉美穂子(こすぎ・みほこ/1953年 大阪生まれ。現在、大阪成蹊大学芸術学部、帝塚山学院大学他非常勤講師)
安藤泰彦(あんどう・やすひこ/1953年 滋賀県生まれ。現在、大阪成蹊大学芸術学部教授、映像メディア表現研究室所属)
この2人によるアーティスト・ユニットとして、1983年よりテクノロジーによる社会の変容、身体の変化をテーマとする作品を制作。ビデオやコンピュータを活用し、高度な技術と洗練されたインスタレーションによって、人間の五感やイマジネーションに働きかけるインタラクティヴな作品を展開する。
クロノグラフ -7枚の写真から-
「写真は本来暴力的である」とはよく言われる言葉です。
写真は、持続する時間の流れを切断し、写される人や風景を連続そのものである生から引き離し、ある瞬間の内に凝固させます。写真を撮られる際の微笑みや「Vサイン」は、このような暴力的な切断に抗う行為とみることもできそうです。
私たちは写真を前にさまざまな言葉を紡ぎ出します。「あの場所は…」「この人は、私の母の弟の…」など、まるで写真が私たちから言葉を絞り出すかのように…。それらの言葉によって、写真は、やっと時間の厚みを持つことが出来ます。しかしその代償として、写真の時間はそれを見る現在から遠く離れた過去へと追いやられます。「あの時は…」「あの時代は…」といった風に。
今回の作品では、観客は数枚の写真をビデオカメラを通して見ることになります。それら写真の平滑な表面は、ビデオカメラによって食い破られ、ある奥行きと深さを与えられます。その時、被写体である子供達のカメラを見つめる眼差しは、ある持続した時間と空間の中で私たちを見つめ始めます。それは過去の「いつか」でもなく現在でもない「どこでもない時間」、そして「どこでもない場所」とでも言えるものかもしれません。明治後期から現在までの、どこにでもいる、いたであろう子供達の視線は、私たちの視線と交錯し、現在に生きる私たちの時間を浸食し始めます。
ガラス板に垂直に並べられた数枚の写真を2台のビデオカメラがスキャンしていきます。カメラは写真と私たちの距離を推し測るかのように、写真のフレームを超えて内部に、あるいはフレームから外へズーム・イン、アウトを繰り返し、上下に動き続けます。
【関連作品】
・作品「PENDULUM -振り子-」
1995年 旧龍池小学校(京都)
1995年 アインドホーヘン市工場跡地(オランダ)
1996年 旧赤坂小学校(東京)
2006年 国際芸術センター青森(青森)
・展覧会企画「クロノグラフ」 真月洋子、渋谷敦志、羽生幸子
1998年 京都芸術センター(京都)
・作品「反復-こんな夢をみた-」
2001年 旧十思小学校(東京)
・作品「Depth」
2006年 国際芸術センター青森(青森)
展覧会
9月22日(金)〜10月20日(金)
ルーチェベルデ・オープンスペース
13:00〜18:00
シンポジウム
日時:10月8日(日) 14:00~
場所:愛媛県立美術館 講堂
青山勝、KOSUGI+ANDO
テーマ 「循環と反復 -写真の記憶へ-」
今回の作品に関連する「KOSUGI+ANDO」の作品に触れながら、循環と反復、写真から生み出される記憶などのテーマについて語り合う。