その他の活動
2002年 ワークショップ「内と外とその間」/名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)
パブリックコレクション
町田市立国際版画美術館
京都市美術館
三戸町立現代版画研究所
京都銀行
受賞、助成
1996年 | 第21回全国大学版画展 買上賞受賞(97、98、99、ともに買上賞) |
1998年 | 京都市立芸術大学制作展 松原賞受賞(00、同窓会賞受賞) 第50回京展 須田賞受賞 |
2001年 | 京展2001 京都市美術館賞受賞 第16回ホルベインスカラシップ奨学生 |
2002年 | 資生堂ADSP入選 |
2003年 | 大阪府芸術家交流事業「ART-EX」 |
グループ展
1998年 | PRINTS-10/City ギャラリーI.M(大阪) 第50回京展/京都市美術館(京都) 新世代の版画家たち'98/ギャラリーココ(京都) 神戸アートアニュアル 映像考/神戸アートビレッジセンター(神戸) |
1999年 | 第8回奨学生美術展/佐藤美術館(東京) |
2000年 | 現代版画コンクール展/大阪府立現代美術センター(大阪) |
2001年 | Nomart Project -イメージ・オン・イメージ-/ノマルエディションプロジェクトスペース(大阪) PRIMARY STATEMENT/Oギャラリーeyes(大阪) |
2002年 | 京都府美術工芸新鋭選抜展/京都府立文化博物館(京都) 不死身の空間/名古屋市民ギャラリー矢田(愛知) |
個展
1999年 | "Anatomical specimen"/ギャラリー白(大阪) |
2000年 | "Receptacle of the Spirit"/ARTISLONG GALLERY(京都) |
2001年 | 「内と外とその間」/galerie 16(京都) 「内と外とその間」/inart.g(大阪) |
2002年 | 「間の距離」/Oギャラリーeyes(大阪) 「間の距離」/OギャラリーU.Ps(東京) |
2003年 | "Between Inside and Outside"/Kunstraum(デュッセルドルフ・ドイツ "Distance of Interval"/CAI(ハンブルグ・ドイツ) "皮膚呼吸"/大阪府立現代美術センター(大阪) |
2004年 | 「イメージの皮剥ぎ」/Gallery Jin(東京) |
略歴
1975年 | 大阪生まれ |
1998年 | 京都市立芸術大学美術学部美術科卒業 |
2000年 | 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了 |
2003年 | 大阪府芸術家交流事業「ART-EX」により、ドイツ・デュセルドルフ市に滞在 |
展覧会
2004年11月10日(水)〜12月10日(金)
「Landscape」
なにかを思い出そうとしたとき、場所や物が、記憶の中でひずみをきたすことがあります。時としてそれは、美化されていたり、他のものと混ざっていたりして、自分でも信じられないくらい歪んで記憶していたこともあります。見たことのあるTVドラマ、旅行先の風景、本屋で立ち読みをした時に目にした1ページ……。ほんの数秒前の出来事さえもあいまいな自分地震の記憶や認識がなぜか一人歩きして、まったく別のイメージへと変質してしまう気持ち悪い感覚。
過去の作品において私は、世界と人との境界である皮膚をとおし、私達の存在を表現する試みとして、平面、またその制作過程のなかで「世界をどのように認識するか?(もしくは世界はどのように認識されるのか?)」という疑問を持って、世界を身体感覚で捉える人型ピンホールカメラのプロジェクトや、日常目にする現実の物体をシリコンゴムの表皮に置き直して作るオブジェなどを制作してきました。
今回、展開するインスタレーション「Landscape」はプラスティックを用いて作られた街のジオラマです。
まるでどこかでみたような未来都市のイメージ、もしくは現実に存在するビルの形。とりとめのない漠然としたそんな存在を、レディメイドのチープなコップや軽量カップ、その他の材料を用いて私はジオラマの都市を制作しました。日常なにげなく目にするそれらの素材を用いて築きあげた都市のイメージを、記憶や認識の過程で崩れ、不確かなイメージへ変質していくように、それらを分解する溶液に浸し、溶解するインスタレーションを作り上げようと思います。
展覧会期間中ゆっくりと変形していくその街のイメージは、私達が認識する世界の存在のありかたをイメージする方法になるのではないのでしょうか。なぜなら今存在している(であろう)世界でさえも、数秒先にはあるのかないのかわからない、不確かな存在なのかもしれないのですから。